色いろ 桃 伝承

桃の 伝承
3月3日は桃の節句

桃には邪気を払うという伝承があります。
後漢時代の王允が書いた「論衝」の中の一説に、「東海の度索山という地に、大なる桃の三千里に渡って曲がりくねる樹があり、その低い枝が東北に向かうを鬼門という。この所(鬼門)は諸々の鬼の出入りする所で、神荼(しんと)・鬱塁(うつるい)という二神がいて、悪鬼を捉えて虎の餌にする。黄帝はこれに習って、桃の枝を門戸にさして、神荼・鬱塁の二神を描いて諸々の凶鬼を塞ぐ。」と書かれている。
山海経の記述よると、桃の枝はかなりの魔除け効果があるとされていたようです


日本の古事記に書かれている伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冊尊(いざなみのみこと)の話。
伊弉諾尊と伊弉冊尊は夫婦神であったが、伊弉冊尊が死んで黄泉醜女と言う化け物に変わってしまった。怒り追いかけてくる化け物から逃れるため、伊弉諾尊が桃の実を投げたところ、化け物は恐れ動けなくなり、その隙に無事逃げ切ることができたと言う話が記されている。
桃の魔除け効果は枝だけでなく実にもあると考えられていたことがわかる。

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日々のお茶の時間を そのときを想う cha-bliss 茶・至福のとき