出来上がりのタイミング
茶壺に溢れるほどの熱いお湯を注いで、さらに上からもお湯をかけて熱々のお茶の抽出を待つ。
清香系のお茶や、日本茶ではみられない光景ですが、これぞ中国茶という盛り上がりもさることながら、しっかり熱々で抽出するお茶には、欠かせない作業だと思います。
ところで、この作業のときにみられる、急須の注ぎ口にぷっくりあらわれるお湯
茶壺の形状によってはみられなかったり、お湯の量が少なく茶壺の中に空間があるとあらわれないのです。
このぷっくりをみていると、微妙に動いている。
まるで、息をしているみたいに、スーハースーハーと。
そして、あるとき突然、茶壺の中に引っ込んでしまうのです。
スースーっと。
それは、乾いた茶葉にお湯が浸透した合図。
茶壺からの、お茶できますよのお知らせ。
その合図を待って、ひと呼吸
美味しいお茶がはいります。
この呼吸も、お茶によって微妙に長さが違ったりしますが…。
間違いないのは、茶壺からのお知らせの前に注いでしまったお茶はイマイチな味わいということでしょう。
この、茶壺の呼吸をみながらお茶を淹れるのもたのしみのひとつです。
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