日本の美意識9 さび|cha-bliss
「自然をもとにした日本の美意識」9 さび 「さび」は、寂しさや枯れたものに風情や趣を見出し、そこに「美」を感じる繊細な感性で、世の中のものは全て劣化し、朽ち果ててゆく運命にあるが、そんな時の経過と共に移りゆく姿や、いつかは消え去ってしまうであろう劣化が進んだものを、美しいとか風情があると感じる心とされる。「寂しい」、「錆びる」が転じた語である。 「さび」の語は『万葉集』において「さぶし」あるいは「さびし」としてみられる。 愛しと念ふ吾妹を夢に見て起きて探るになきがさぶしさ 作者不詳 巻十二 2914 櫻花今ぞ盛と人はいへど我がさぶしも君とし在らねば 大伴池主 巻十八 07
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