日本の美意識7 幽玄|cha-bliss
「自然をもとにした日本の美意識」幽玄 「幽玄」の語は、古くは中国後漢時代の『宝蔵論』や、『後漢書(240年ごろ)』などに用例がみられるが、主には仏教や老荘思想の用語で、その意味は「哲理や仏教のさとりの境地が深遠、微妙であること」(鈴木貞美・岩井茂樹 編『わび・さび・幽玄 ―「日本的なるもの」への道程』)である。 日本では上記のような仏法の用法で、最澄の『一心金剛解体秘訣』に「諸法幽玄之妙」という表現がみられる。 思想的用語に対して、情緒的美意識で、目に見えないものをあらわす語としても用いられる。そのはじめは壬生忠岑(平安中期)の『和歌体十種』における「余情体」「高情体」であるとされ
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