日本の美意識6 無常観|cha-bliss
「自然をもにした日本の美意識」6 無常観 平安末期には末法思想が広まり、「無常」を意識するようになる。末法思想は、仏滅後2000年にあたる末法が永承7年(1051年)になることと、平安時代末期に災害や戦乱が頻発した事から、終末論的に捉えられた。そして、特に死後の極楽浄土への往生を願うといったことが流行り、浄土教が広まった。極楽に導く阿弥陀の信仰は、もちろん外来のものであるが、日本ではその外来の文化を昇華させ、独自の姿をみせることになる。 例えば、極楽浄土へ生まれ変わる思想は、日本において「来迎図」という独自の変化をみせる。極楽浄土に往生する方法は『観無量寿経』にも説かれており、大
note(ノート)
0コメント